直木賞受賞作品 その2

2-1 一絃の琴 宮尾登美子

一絃の琴 宮尾登美子の琴 宮尾登美子

第80回直木賞 講談社 S53.10.20第一刷
カバー帯(天僅かシミ) 識語署名・落款入り 
1冊:7,800円(保存良好)
※南国土佐を舞台に、幕末から明治へ時代が大きく変わっていく中で、「一絃琴」の音色に魅せられた二人の女性の生い立ち、確執、半生を描いた物語。
※1962年『連』で婦人公論女流新人賞を受賞。1973年の『櫂』が太宰治賞を受賞し、出世作となる。作品のテーマは一貫して女性であり、『東福門院和子の涙』など、歴史の中で弄ばれるはかない女性を描いた歴史小説が有名。2009年から放送の『坂の上の雲』には外部諮問委員として参加。2008年菊池寛賞、 2009年文化功労者 受賞。※2014.12.30老衰により88歳で死去。



2-2 大浪花諸人往来 有明夏夫

大浪花諸人往来 有明夏夫

第80回直木賞 角川書店 1978(S53)年発行
カバー帯(背小焼け) 署名(サインペン)落款入り 
1冊 価格:7,300円
※陸蒸気が走る。ガス灯がともる。・・・激しい世相の移り目に生きる大阪庶民の浮沈と哀感を、豊かなペーソスとユーモアで浮き彫りにする。俊英有明夏夫が文明開化の浪速の街に犯人を追って源蔵親分の大奮戦を描いた連作時代長編。2002年肝不全にて66歳で死去。



2-3 黄色い牙 志茂田景樹

黄色い牙 志茂田景樹

第83回直木賞 講談社 S55年(1980)年発行
カバー帯(背小焼け)識語署名(サインペン)・日付落款入り 
1冊 価格:5,700円
※滅びに向かう運命を予見しつつも、なお正統マタギのシカリ(統領)として必死に生きる継憲-マタギ社会を守り抜いた最後の男-の一生を描いたロマンの力作。



2-4 カディスの赤い星 逢坂剛  

カディスの赤い星 逢坂剛

第96回直木賞 講談社 S61(1986)年発行
カバー帯 署名入り 1冊 価格:8,900円
※スペイン内戦時の秘密を軸に、日本とスペインを舞台に展開される、サスペンスにみちた国際冒険小説。直木賞の他、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞受賞作。



2-5 ソウルミュージックラバーズオンリー 山田詠美 

ソウルミュージックラバーズオンリー 山田詠美

第97回直木賞 角川書店 S62(1987)年発行
カバー帯(帯焼け) 1冊 価格:6,800円
※ソウル・ミュージックのナンバーと恋する男女の一瞬の心の揺れをからめて描いた短編連作



2-6 東京新大橋雨中図 杉本章子

東京新大橋雨中図 杉本章子

第100回直木賞 新人物往来社 1988(S63)年発行
カバー帯 署名・落款入り 
1冊 価格:12,500円(美本)
※雨の大川端を蛇の目をさして去って行く佐江の後姿を描いた光線画「東京新大橋雨中図」で好評を博した最後の木版浮世絵師・小林清親の半生を描いた作品。※2015.12.4乳がんにより62歳で死去。



2-7  高円寺純情商店街 ねじめ正一

高円寺純情商店街 ねじめ正一

第101回直木賞 新潮社 1989(H1)年発行
カバー帯 署名・落款入り 
1冊 価格:8,900円(美本)
※高円寺駅北口「純情商店街」。魚屋や呉服屋、金物店などが軒を並べる賑やかな通りである。正一少年は商店街の中でも「削りがつをと言えば江州屋」と評判をとる乾物屋の一人息子だった――感受性豊かな一人の少年の瞳に映った父や母、商店街に暮らす人々のあり様を丹念に描き「かつてあったかもしれない東京」の佇まいを浮かび上がらせたハートウォーミングな物語。


2-8  漂泊者のアリア 古川薫

漂泊者のアリア 古川薫

第104回直木賞 文藝春秋 H2発行
カバー帯 識語署名・落款入り 
1冊 価格:8,300円(美本)
※“歌に生き恋に生き”た世界的に名を馳せたオペラ歌手・藤原義江―。スコットランド人の貿易商を父に、下関の琵琶芸者を母に持った義江の波瀾万丈の生涯を感動的に描いた作品。義江、父リード、母キクそれぞれの“漂泊”の人生、義江と女性たちの華麗な恋の曼陀羅を、同郷人の目で描く。2018.5.5頭部血管肉腫により92歳で死去。


2-9 狼奉行 高橋義夫 

狼奉行 高橋義夫

第106回直木賞 文藝春秋 1992.3.10第一刷
カバー帯 識語・署名入り 1冊 価格:7,200円(美本)
※羽州上山藩の若き武士・祝靱負はお家騒動の余波で山代官の下役に配される。家格に合わぬ役目に力を尽す寡黙な若者に襲いかかる自然の脅威。狼の来襲、かせぎ病(狂犬病)の流行…。風雪は人を磨き、いつしか青年は大きく成長を遂げていた。雪深き奥羽の秘境。失意と悔恨の日々を送る若き山代官は、いつしか狼奉行と呼ばれる逞しい武士に成長を遂げた。が魔の手が再び……


2-10 新宿鮫無間人形 大沢在昌 

新宿鮫無間人形 大沢在昌

第110回直木賞 読売新聞社 1993.10.29第一刷
カバー帯 署名入り 1冊 価格:5,900円(美本)
※新宿の街の闇でひそかに「アイスキャンディ」と呼ばれる新型の覚醒剤が売られていた。その密売ルートを追う鮫島の前に立ちはだかる暴力団と地方財閥の兄弟たち。事件を追い詰める鮫島だったが、悪の手は鮫島の恋人・晶にも迫る。絶体絶命の危機に落ちた晶。果たして鮫島は恋人を救うことができるのか。


2-11 柔らかな頬 桐野夏生 

柔らかな頬 桐野夏生

第121回直木賞 講談社 H11発行
カバー帯 識語署名・落款入り 
1冊 価格:6,900円(美本)
※友人家族の北海道の別荘に夫、子供と共に出かけた主人公カスミ。 その友人はカスミの不倫相手。夫と子供を捨てても構わないと決心したその朝、5歳の娘が忽然と姿を消す。 何の手がかりも無いまま4年の月日が過ぎ、事件が風化してゆく中、カスミは一人娘の行方を追い求め事件現場の北海道へと飛ぶ。


2-12 虹の谷の五月 船戸与一 

虹の谷の五月 船戸与一

第123回直木賞 集英社 2000.5.30第一刷
カバー帯 毛筆識語署名・落款入り 
1冊 価格:6,100円(美本)
※トシオ・マナハン、14歳。フィリピン、セブ島に祖父とふたりで闘鶏用の軍鶏を育てている。ゲリラのホセ・マンガハスが住む「虹の谷」への道を知っていたことから暗殺、誘拐の硝煙の宴に巻き込まれていく。少年の夢。怒りと誇り。愛する者との別れ。慟哭の叫びを胸奥に沈め、少年は男へと脱皮して行く。世界を睥睨する冒険小説、感動の巨編。※2015.4.22胸線がんのため71歳で死去。



2-13 愛の領分 藤田吉永

愛の領分 藤田吉宜

第125回直木賞 文藝春秋 H13年発行
カバー帯 署名・落款入り 
1冊 価格:5,000円(美本)
※男は妻に先立たれていた。女は不倫相手の自殺を経験していた。混沌としたこの世で、孤独な日々を送る男と女が偶然出会う。ほのかな恋心が、2人の日常に微かな彩りを添えていくのだが……。大人の愛情模様を描いた待望の恋愛長編 ※2020.1.30右下葉肺線がんにて69歳で死去。

2-14 まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん

まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん

第135回直木賞 2006.3.25発行 文藝春秋
カバー帯 署名入り 1冊:9,800円(極美本)
※東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの魅力満点の連作集!



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