芥川受賞作品 その4

4-1 小島信夫 アメリカン・スクール

小島信夫 アメリカン・スクール

第32回芥川賞 みすず書房 S29.9.15発行
元セロカバー帯(帯ヤケ) 署名入り 
1冊:68,000円(年月経過による紙の変質あり)
※アメリカン・スクールの見学に訪れた日本人英語教師たちの不条理で滑稽な体験を通して、終戦後の日米関係を鋭利に諷刺する、芥川賞受賞の表題作。
※2006.10.26肺炎により死去。亡くなる直前に直接署名いただいたもの。


4-2 大江健三郎 死者の奢り

大江健三郎 死者の奢り

第39回芥川賞 文藝春秋新社 S33.3.10初版発行 カバー帯 ペン献呈署名入り 
1冊:52,000円 (天シミあるが発行から60年経るも保存状態良好)
※屍体処理室の水槽に浮き沈みする死骸群に託した屈折ある抒情「死者の奢り」、療養所の厚い壁に閉じこめられた脊椎カリエスの少年たちの哀歌「他人の足」、黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇「飼育」、バスの車中で発生した外国兵の愚行を傍観してしまう屈辱の味を描く「人間の羊」など6編を収める



4-3 三浦哲郎 忍ぶ川

三浦哲郎忍ぶ川

第44回芥川賞 新潮社 S36.3.5発行 
カバー帯 献呈署名・落款入り 
1冊:30,000円(出版から57年経ているがコンディション良好)
※卒論を控えた大学生である「私」は、小料理屋「忍ぶ川」で働く志乃に好意を寄せる。何回か通ううちに、二人がともに、深川と縁が深いことがわかり実現した深川での散策で、同じような痛ましい家族関係であることをさらに知ることとなり、思いは深まっていく。・・・静かながらも熱い情感をたたえた珠玉の純愛短編。
※2010.8.29うっ血性心不全により79歳で亡くなる直前に直接署名いただいたもの。



4-4 河野多恵子 美少女・蟹  

河野多恵子 美少女・蟹

第49回芥川賞 新潮社 1963.8.25初版発行  函帯カバー 献呈署名入り 1冊:26,000円(発行から55年経つも保存良好)
※日常の微細な翳りを濃密に描破し、閉ざされた現代文学に新たな眺望をもたらした代表作。※2014年文化勲章受章※2015.1.29に88歳で死去。





4-5 田辺聖子 感傷旅行 

田辺聖子 感傷旅行

第50回芥川賞 文藝春秋新社 S39.3.10初版発行  函帯カバー 署名・落款入り 1冊:32,000円(発行から54年経るも保存良好)
※ 党員のケイを気まぐれに愛し、いつか熱烈に傾倒し破れ去る有似子。愛とは一体何なのか ※2019.6.6胆管炎のため91歳で死去。





4-6 高井有一 北の河

高井有一 北の河

第54回芥川賞 文藝春秋 S41.3.20  カバー帯 墨識語署名・落款入り 
1冊:23,000円(出版から52年経るもコンディション良好)
※夫も財産も戦火に奪われ頼るべきものもなく寒々と疎開先で暮す母子二人、その母も死に追いこまれていく…精緻で清洌な文体にのせて描いた第54芥川賞受賞作品。※2016.10.26心不全により84歳にて死去。




4-7  大庭みな子 三匹の蟹

大庭みな子 三匹の蟹

第59回芥川賞 講談社 S43.10.4 第1刷発行
函ビニカバー帯(背・帯ヤケ) 批評集付き 署名・落款入り 
1冊:10,000円
※アメリカ在住の日本人主婦が主人公。ホームパーティを開くが友人達との会話が嫌で出かけていきずりの男と関係を持つ。
※1996年脳梗塞で倒れ、2007.5.24腎不全により76歳で死去。




4-8  古山高麗雄 プレーオー8の夜明け

古山高麗雄 プレーオー8の夜明け

第63回芥川賞 講談社 S45.8.15発行
函 カバー帯(背・帯ヤケ、年月経過による紙の変質あり) 元パラ 
識語献呈署名入り 1冊:7,500円
※「生きていればこんなめにもあう」。理不尽なことも呑み込まなければ「普通の人間」は生きていかれない。22歳で召集、フィリピン、ビルマ、カンボジア等を転戦、ラオスの俘虜収容所に転属され敗戦となり戦犯容疑で拘留。著者の冷徹な眼が見た人間のありようは、苛烈な体験を核に清澄なユーモアと哀感で描かれた。芥川賞受賞の表題作ほか「白い田圃」「蟻の自由」「七ヶ宿村」など代表作9篇。
※署名は著者が2002.3.14心筋梗塞により孤独な中で(神奈川県在住の妻は文学に没頭し都内の事務所で暮らす夫を恨みつつ先に死亡)81歳で死去する直前に頂いたもの。




4-9 宮原昭夫 誰かが触った 

宮原昭夫 誰かが触った

第67回芥川賞 河出書房新社 S7.7.30発行
カバー帯(帯僅ヤケ) 署名・落款入り 1冊: 9,800円
※偏見に哂され、社会から隔離された療養所に思春期を迎える少年少女らの愛と歓びを、深い共感と心痛むユーモアで描く感動の話題作(帯文より)
※氏から贈られた‘西北’(俳号)名による俳句絵はがきをサービス。




4-10 三木 卓 砲撃のあとで「鶸(ひわ)」 

三木 卓 砲撃のあとで「鶸(ひわ)」

第69回芥川賞 集英社 1973.7.25発行
カバー帯 ペン署名・落款入り 
1冊:12,000円(コンディション良好)
※敗戦で、無法と死に追われる少年の目に飢えと疾病に曝された世界が焼きつく。芥川賞受賞作「鶸」をはじめ「砲撃のあとで」「曠野」など、戦争の傷あとを鋭い感性で描く連鎖状作品。




4-11 新井 満 尋ね人の時間 

新井 満 尋ね人の時間

第99回芥川賞 文藝春秋 1988.8.30第一刷 
カバー帯(背帯ヤケ) 墨署名入り 1冊:6,100円
※"失われたもの"を求めて尋ねさすらうカメラマンと女子大生の結ばれえぬ乾いた関係、-現代人の心の"空洞"をえがいた作品。





4-12 多和田葉子 犬婿入り 

多和田葉子 犬婿入り

第108回芥川賞 講談社 1993.2.5発行 
カバー帯 署名入り 1冊:11,000円(美本)
※多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に「犬男」の太郎さんが押しかけてきて奇妙な二人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の二編を収録。




4-13 川上弘美 蛇を踏む

川上弘美 蛇を踏む

第115回芥川賞 文藝春秋 1996.9.1
カバー帯 署名入り 1冊:6,500円(美本)
※女は藪で蛇を踏んだ。蛇は女になり食事を作って待つ。母性の眠りに魅かれつつも抵抗する、女性の自立と孤独。芥川賞受賞作他二篇






4-14 平野啓一郎 日蝕 

平野啓一郎 日蝕

第120回芥川賞 新潮社 1998.10.15 初版
カバー帯 識語署名・落款入り 1冊:9,800円(美本)
※現代が喪失した「聖性」に文学はどこまで肉薄できるのか。舞台は異端信仰の嵐が吹き荒れる十五世紀末フランス。賢者の石の創生を目指す錬金術師との出会いが、神学僧を異界に導く。洞窟に潜む両性具有者、魔女焚刑の只中に生じた秘蹟、めくるめく霊肉一致の瞬間。華麗な文体と壮大な文学的探求で「三島由紀夫の再来」と評され、芥川賞を史上最年少で獲得した記念碑的デビュー作品。



4-15 町田 康 きれぎれ 

町田 康 きれぎれ

第123回芥川賞 文藝春秋 H12.7.10発行
カバー帯 識語署名・落款入り 1冊:5,800円(美本)
※親のすねをかじりながら無為の日々を送っていた「俺」はかつて、ともに芸術家を志し、その才能を軽視していた友人が画家として成功したことを知る。しかも、美貌と評判高い彼の妻は、「俺」が見合いをして断った女だという。よじれて歪んだ心が生むイメージが暴走した果てに「俺」が見たものは…。




4-16 津村記久子 ポトスライムの舟 

津村記久子 ポトスライムの舟

第140回芥川賞 講談社 2009.2.2発行
カバー帯 識語署名・落款入り 1冊:3,800円(美本)
※ある日、世界一周の費用と年間手取り給が同額と気づいたナガセは、その日から執拗なまでの節約を試みるが…。生きること、働くことを問う、著者の新たなる代表作。





4-17 円城 塔 道化師の蝶 

円城 塔 道化師の蝶

第146回芥川賞 講談社 2012.1.26第一刷
カバー帯 署名・落款入り 1冊:3,200円(美本)
※希代の多言語作家「友幸友幸」と資産家A・A・エイブラムスの言語をめぐって連環してゆく物語。





4-18 田中慎弥 共喰い 

田中慎弥 共喰い

第146回芥川賞 集英社 2012.1.30第一刷 
カバー帯 署名入り 1冊:3,400円(美本)
※セックスのときに女を殴る父と右手が義手の母。自分は父とは違うと思えば思うほど、遠馬は血のしがらみに翻弄されて──。

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